[我次郎MIC]
デッデ デッデッデ デッデ デッデッデ
デッデ デッデッデ デスボール キェイッ!
調子はどうだ? はなび 金色の戦士
今日は「復活のf」
勝つぜ この金髪野郎
もう負けねぇ フリーザ最強
俺が宇宙の帝王
かかって来いよ 金色の戦士
[はなび]
判断はオマエらに任せる
俺は俺のスタイルで戦ってる
分かってるよな? こんなヤツ認めていいのか?
オマエら次第だ この時代は
俺をこれ以上イライラさせんな
突き刺す二枚刃
俺がサイヤ人 いいよ
黙らすうるさいヤジ
[我次郎MIC]
Yo これがスタイルウォーズ
こういうヤツもいりゃ こういうヤツもいる
唯一無二だぜ 俺がオンリーワン
はなび ハンパじゃないな
だけど 俺も負ける気は無ぇ
今年で35だ
こんなことやってるオッサンが
Yo ヤバいってこと証明しに来たぜ
[はなび]
インパクトあるのは見た目だけ
記憶に残すのは俺は言葉だぜ
そうだろ? 見た目じゃねぇよな
わかってんな? オマエら最高だぜ
これが戦極 最高の会場だね
楽しもうやもっと
まぁお疲れ様 ご苦労様
概要
8小節2本
ビート: KEN THE 390 / Chase feat. TAKUMA THE GREAT, FORK, ISH-ONE, サイプレス上野
勝者: はなび
解説
戦極MC BATTLE 第13章 BEST64 我次郎MIC v.s. はなび
今回は戦極13章からこちらの戦いを取り上げたいと思います。
我次郎MIC、フリーザの出で立ちで登場です。絵面だけ見たらこれからMCバトルが始まるようにはとても見えないですね(笑)
そんな我次郎MICが対戦するのははなび。バチバチのバトルスタイル、インファイターのMCです。
1バース目、我次郎はデスボールの件で掴んでおいて、はなびを金色の戦士と呼ばわります。もうこの時点で完全にフリーザ対悟空にしか見えません(笑)
その後も「復活のf」や「俺が宇宙の帝王」など、ドラゴンボールの世界観を投影したワードを連発し、バトルの空気を掌握しようと努めます。
対するはなびはいつもの通りで、「こんなヤツ認めていいのか?」としつつも「俺がサイヤ人?」「黙らすうるさいヤジ」と相手の仕掛けに乗りつつもより上回るアンサーで返す、という基本に忠実なスタイルで徐々に我次郎を圧倒していきます。
2バース目はようやく「自分」を出した我次郎から「今年で35だ」「こんなことやってるオッサンがヤバいってこと証明しに来たぜ」と自身の胸中をスピット。これまで笑い声の方が多かった会場からもようやく歓声が上がっていきます。
対するはなび最後のバース。「インパクトあるのは見た目だけ」「俺は言葉だぜ」と相手との対比を活用して着実に流れを自分の方へ引き寄せていきます。
短い8小節の中でこれが最も効果的な攻め方ではないでしょうか。オーディエンスもはなびの方に声を上げる回数が増えていきます。
そしてそのままゲームセット。バトルははなびの勝利に終わります。
当初は出オチ感のあマッチアップでしたが、始まってみるとしっかりとテーマやコンテキストのある面白いバトルになっていたと思います。
そしてフリーザ(我次郎MIC)の相手として、スーパーサイヤ人(はなび)が選ばれたのはこれ以上ないくらいの展開でしょう。偶然とはいえ、組み合わせの妙味を感じた一戦でした。
これが一回戦のひとつでしたが、BEST64から多数の実力あるMCが激突し、面白いバトルが今回もたくさんありました。
試合数も多く、今回も充実した内容ですのでまだ見ていない方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
※ デスボール
漫画「ドラゴンボール」に登場するフリーザの必殺技。
※ 金色の戦士
スーパーサイヤ人。対戦相手はなびを見立てた発言。
※ 「復活のf」
「ドラゴンボール」より、2015年に公開されたアニメ映画。