[GILI]
先攻 アンタもなんにもねぇな
先攻 自分で話し makeするだけだ
まるでごきげんようのサイコロトーク
わかったか? 大阪の買い物上手
つまりまた俺は京都出身
お互い関西地方出身だ
レペゼン元々の近畿地方
ここで俺をdisるのは禁止事項
[KBD]
Yo 買い物上手じゃなくて
オマエとは内容で勝負
もしくはまるでゴジラばりファイナルのウォーズ
バッチリ 決めてやるぜ
どちらが上手か知ったこっちゃねぇ
相手はGILI 義理とか縁とか知らねぇが
とりあえず 途中参戦で申し訳ねぇ
交友関係 オマエは余裕やんけって思うわけじゃねぇけど
オマエ相手じゃ勝負になんねぇ
[GILI]
余裕なんてねぇ 余裕なんてねぇ
マジで先輩に食い尽くすぜ
マジで相手がそう 大阪から来ようが
どこから来ようが関係はないさ
これ関東-関西の押韻勝負
見た目の通りコイツ ドンキーコング
ぐらいな感じだぜ 速攻でメイクするだけ
ぶち込む老人ホーム
[KBD]
Yo 確かに見た目はドンキーコング
でもオマエはExileでも聞いとけ Won’t be longぐらいの感じやろ
もしくは神戸のP-PONG
ぐらいに見せてく戦いか知らん
大阪の押韻職人 オマエを速攻で病院送り
ぐらいの わかりますか?
お国も年齢も関係ねぇんだ
GILI かまして来いよホラ
[GILI]
病院で 病院で闘病生活
オマエのスキルは高校生rap
ぐらいな感じだぜ Won’t be long
関係ねぇ クソEXILE
鉄パイプ 靴はXサイズ
ベルサイユのバラみたいなもんだろ
踊っとけ一人でChoo choo train
コイツ試験勉強の集中トレーニング
[KBD]
Yo 最後の方が踏めてなくて残念だな
この押韻の勝負は俺の方が 頂くに決まってる
押韻のrap コイツはウォーミングアップ
ぐらいの感じ 俺が頂きますね今日は賞金カップ
ぐらいの感じ どちらがrap イケてるかわからんけど
ここのステージがでっかいまな板 ぐらいの感じか?
俺のライミングで全米が泣いた
概要
8小節3本
勝者: KBD
解説
戦極MC BATTLE 第6章 GILI v.s. KBD
今回は戦極第6章からこちらの一戦を取り上げたいと思います。
KBDとGILIという、もうライミングによる殴り合い以外に考えられない組み合わせとなりました(笑)
そして実際に試合の展開もまさに押韻のぶつけ合いとなっていて、両者ともこれでもかとばかりに愚直に踏み続けます。
先攻GILIは浮き沈みなく淡々とラインを重ねていく感じで、フレッシュな言葉の選び方や内容の脈略など、ただ踏めていればいいという感じではなく、かなり注意を払っている感じが伝わりますね。
「サイコロトーク」「買い物上手」や「近畿地方」「禁止事項」など、自ら編み出したと思しきボキャブラリーで一本目から攻勢をかけていきます。
対して後攻のKBD。「買い物上手」というGILIのラインに絡めつつしっかりと踏んでアンサーを返していきます。ここから双方によるライミングのラリーが始まっていくのですが、ちゃんと内容を損なわずに対話しながらの掛け合いになっていて、かなりハイレベルな応酬が展開されていきます。
特にGILIの方は思考の間に言葉が追いつかなくなる場面がありつつも、「押韻勝負」「ドンキーコング」など、流れを変える大きな当たりが随所に出てい完全にKBDと互角以上の戦いをしているように思います。
タイプが似ているだけにどちらか一方がリードするとすぐに分かってしまうのですが、このバトルではそんな印象は特になく、終始拮抗した試合展開になっています。GILIが想像以上に巧く、そして強いです。
そんなライミングの撃ち合いという感じのバトルでしたが、結果は僅差でKBDの勝利、具体的にコレというパンチラインもありませんでしたが、勝敗を分けたのはやはり地力や基礎体力の部分ではなかったかと思います。
GILIは個人的には今大会でももう少し見たかったです。
以前に紹介した戦極第10章 KBD vs GOLBY戦にも匹敵するライミング勝負となりましたが、こんなバトルならずっと見てられますね(笑)
[戦極MC BATTLE 第10章] KBD v.s. GOLBY